ドジャースが両軍計33安打26得点の壮絶乱打戦に敗れる 大谷翔平は2戦連続安打&打点も 八回同点機で元阪神・スアレスに屈す
「ドジャース11-15パドレス」(21日、高尺スカイドーム) ドジャースは最大7点ビハインドを1点差に詰め寄るも、両軍合計33安打26得点の壮絶乱打戦に敗れた。2番・DHでフル出場した大谷翔平選手は6打席に立ち、5打数1安打1打点。2試合連続で安打&打点をマークした。 【動画】由伸はいきなりボッコボコ、メジャーの洗礼 見たこともないような強ばった表情に 試合はメジャーデビュー戦となった先発・山本由伸投手が誤算だった。立ち上がり、無死一、二塁からクロネンワースに先制の2点三塁打を浴びた。1死も奪えず失点すると、動揺からか制球が乱れた。自慢のスプリットが浮くシーンが目立ち、犠飛とタイムリーで計5失点。43球を費やす異常事態になり、1回5失点KOとメジャーの洗礼を浴びてしまった。 二回以降は守備の乱れが頻発し、サードのマンシーが2個の適時失策を記録。中堅のヘイワードは無人の一塁へ投げてしまうなど、開幕前に不安視されていた守備陣にほころびが生じた。 三回までに最大7点差をつけられ、大谷が初回の右前打から反撃のホームを踏み、二回には右翼への犠飛で燃え上がらせた反撃の炎は鎮火したかに思われた。それでも前日に「あきらめずに」と背番号17が語っていたように、じわりと点差を詰めていった。 五回にはベッツが2ランを放ち、8-10の2点差。以降も点の取り合いは収まることなく、3点を追う八回にはベッツが2点タイムリーを放ちついに1点差。なおも2死二塁と一打同点の状況で大谷が第6打席に入ったが、元阪神のスアレスの初球を打ち損じての一ゴロ。試合を振り出しに戻すことはできなかった。 直後にパドレスの主砲・マチャドがダメ押しの3ランを放ち、一気にリードを広げられる悪循環。ベンチの大谷はぼう然とした表情を浮かべた。ドジャースに反撃の力は残っておらず、九回は無得点に終わった。 この日は試合前に水原通訳の解雇が発表されるなど、ものものしい雰囲気の中で試合への準備が進められた。大谷はウオーミングアップでもグラウンドに姿を見せることなく、室内で調整。それでも試合前セレモニーではロバーツ監督と抱き合い、ベッツ&フリーマンと談笑するなど普段と変わらない姿を見せた。 ベンチでは相棒を失ったことで1人でいる時間が長かった。タブレット端末をじっとのぞき込むシーンも見られた。それでも1回5失点の山本をベンチで励ますなど、1人にさせない意識も見受けられた大谷。約1週間後に控える米国開幕へ向け、さらに状態を挙げていく。