50代、夫婦2人暮らしで「手放した食器」。カトラリーは半分に減らしても子ども用茶碗は残す
子どもの独立などでライフスタイルが変化したら、食器の量や種類の見直しを。コンパクトな物件への住み替えで、食器棚を置くスペースがなくなったのを機に「食器の持ち方」を見直したという、50代のESSEオンラインライター。夫婦2人暮らしの食器事情について語ります。 【写真】来客用の割り箸は、手づくりの箸袋でおもてなし
スタッキングできる食器で省スペース
食器が好きで、独身時代から焼きものの和食器を中心に集めていた筆者。ですが、いびつな形のものは重ねられず、新居の食器を収納している引き出しには、すべてを収めることができませんでした。 そこで、お気に入りのもの数点だけを残し、友人や新生活を始める方に譲ることに。また、繊細なティーカップやロックグラスなども重ねられないことを理由に手放しました。 そんな収納スペースが限られている環境になって、新婚当初から愛用しているスタッキンググラスの便利さを実感。それからは、基本的にスタッキングできる食器に少しずつ変えていきました。
専用食器は持たず、紙皿や紙コップも活用
これまでは焼き魚用、来客コーヒー用など「専用」の食器を持っていましたが、これもやめました。たとえばフリーカップはお茶、お蕎麦のつけ汁、茶碗蒸し、ヨーグルトなどいろんな用途で使います。 子どもが独立して夫と2人暮らしになり、たまにしか使わなくなったどんぶりは2つに減らしました。必要なときは、どんぶり代わりになる大きめのスープ皿で代用しています。また、ホーロー製のれんげは、スープ、カレー、デザートなどにも使えるので、こちらもスプーンが足りないときの代わりになります。 お客様用も持たず、飲み物はフリーカップやマグカップでお出しします。ホームパーティーでも普段のお皿やグラスを使いますが、数が多くないので途中で洗わないと足りなくなることも。そんなときに、きれいな紙皿や紙コップを用意しておくと、慌てずに済みます。
割り箸にひと工夫して、おもてなしの気持ちを添える
新婚のときには、お客様のぶんも考慮して多めにそろえていたカトラリー。現在は半分まで減らし、家族が使う分だけにしました。 来客用は割り箸ですが、そっけなくならないように箸袋を手づくり。おもてなしの気持を添えます。
思い入れのある食器は大切に残しておく
食器は基本的に「普段使うものしか持たない」と決めていますが、例外もあります。1つは、お正月用の漆器のお盆とお皿。毎年必ず使うので大切に取っておいてあります。 もう1つは、現在離れて暮らしている子どもたちのごはん茶碗とお箸。めったに出番はありませんが、子どもたちが帰ってきたときに「よく帰ってきたね、待っていたよ」という気持ちで使うために残しています。収納場所が限られていても、思い入れのある食器は取っておきたいのです。
小林