ヨーホーレイク

　今週から秋の東京競馬が開幕する。開幕週のメインは「第７５回毎日王冠」（Ｇ２・１０月６日・東京・芝１８００メートル）。重賞３勝目を狙ってヨーホーレイク（牡６歳、栗東・友道）が始動する。屈腱炎で２年以上の休養を強いられながらも不屈の精神力でカムバックしたディープインパクト産駒。前走の鳴尾記念では２年４カ月半ぶりとなる重賞２勝目を挙げた。復活を遂げて臨む秋初戦の舞台。いきなり力を示してＧ１戦線へとつなげる。 　屈腱炎が難病で治療が難しいとは言われなくなったとはいえ、重篤な疾患であるのは確か。ヨーホーレイクは新馬、紫菊賞を連勝し、クラシック候補と嘱望され、４歳１月には日経新春杯を勝ちながらも屈腱炎に。２年以上の休養を経ての３走目、鮮やかな復活を果たしたのが前走の鳴尾記念だった。 　「症状はそこまで重くはありませんでしたが、じっくりと休ませようと。休養明けの金鯱賞は半信半疑の面はあった中で３着。２走前の新潟大賞典は５９キロを背負って動きづらいスローペースに泣いた形での３着でしたが、鳴尾記念では迫ったボッケリーニを封じ込んだ。力があると感じました」と友道師は復調への道を振り返る。 　２つ目のタイトルを得てからも調整は順調そのものだ。栗東ＣＷで行われた１週前追いでは鳴尾記念で２度目のコンビを組み、Ｖへ導いた岩田望を背に６Ｆ８１秒５―３６秒７―１１秒１。併せたハーパー（４歳オープン）にはわずかに後れを取ったものの、反応は上々で、力強い動きを披露した。「１週前追いでしたので最後をしっかりと追ってほしいという指示。いい反応を見せてくれましたよ」と鞍上は上々の仕上がりを強調した。 　迎えての秋はＧ１奪取へ向けての戦い。「最後まで脚を使ってくれるところがストロングポイント。折り合いさえ付けばいい脚は使ってくれる馬ですから」と岩田望。特性はしっかりとつかめている。あとは待望のＧ１取りへ結果を残すだけ。実りの秋へとするべく、ヨーホーレイクがシーズン初戦へと臨む。