警察組織も「個性尊重を」 池坊専好さん、いけばなの教え基に京都府警幹部らへ講演
警察組織の働きやすい職場環境をつくる一環として、京都府公安委員で華道家元池坊の池坊専好次期家元が26日、京都市上京区の府警本部で、府警幹部らを前に講演した。いけばなの教えを基に「個性を尊重し、最大限の良さを発揮できるようになってほしい」と話した。 専好次期家元は、男女格差(ジェンダー・ギャップ)が世界最小とされるアイスランドの名誉領事でもあり、同国について紹介した。男女の賃金格差や育児休暇を例に「男女平等という文化をつくっていく必要がある」と述べた。 華道の精神にも触れ、「時代に応じて変えてきた価値観がある一方、根底にある精神性を変えなかったからこそ続いてきた」とした。犯罪捜査に従事する警察幹部を前に「植物が太陽に向かって伸びるように、犯罪や困難なことがあっても光のある方に向かう社会であってほしい」と願った。