トランプ氏返り咲きにらむウォール街、米債券市場の展開を予測
米国債利回りの上昇を主導したのは長期債。30年債は一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.65%と、5月31日以来の高水準となった。
ただ、長期債利回りの上昇とイールドカーブ(利回り曲線)スティープ化は不可避だとウォール街の全員が確信しているわけではない。
ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、ジョージ・コール氏らは討論会後、共和党勝利の場合に米債券利回りがどう反応するかについては、タームプレミアム拡大を見込む債券売りがコンセンサスとなっているが、フラット化リスクを支持する議論もあると指摘。選挙が近づくにつれ、投資家の関心は財政支出から関税引き上げのリスクへと移り、それが生産性と成長の重しとなる可能性が高いとの見方を示した。
原題:Wall Street Maps Out What a Trump Victory Would Mean for Bonds(抜粋)
--取材協力:Robert Fullem、Ye Xie、Masaki Kondo.
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Carter Johnson, Michael Mackenzie