<杉咲花>多くの作品で共演してきた神木隆之介との再共演「安心感もあり、プレッシャーでもあった」 「海に眠るダイヤモンド」
神木隆之介さん主演のTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日曜午後9時)で、端島の炭鉱員の家で生まれ育った明るく真っすぐな鉄平(神木さん)と心を通わせつつある朝子を演じている杉咲花さん。現代で朝子は、旧姓でもあるいづみ(宮本信子さん)として登場し、物語の要となる役どころだ。杉咲さんに、朝子を演じる際に大切にした視点や心の内を聞いた。 【写真特集】まるで“恋愛リアリティーショー” 自然すぎると話題になった鉄平と朝子の告白シーンも!
ドラマは、明治の初めから戦後の高度成長期にかけ、石炭採掘で発展した長崎県の端島(軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の物語。脚本・野木亜紀子さん、監督・塚原あゆ子さん、プロデューサー・新井順子さんのドラマ「アンナチュラル」「MIU404」(同系)、映画「ラストマイル」チームが手がけている。
◇現代と昭和をつなぐ鍵 宮本信子とのバトン
--これまでの放送を見ての感想を教えてください。
誰かの隣にいようとする気持ちや信念を持って何かに取り組むこと、失敗があっても前を向いて懸命に生きることの美しさが描かれた人間讃歌のような本作に、痺(しび)れるほどの活力をいただいています。
--現代のいづみを演じる宮本信子さんのお芝居とリンクさせたことはありますか?
一度、現代パートの撮影現場を見学させていただいことがあったのですが、宮本さんがそこにいらっしゃるだけで匂い立ってくる人生の厳しさや歓び、憂いのようなものに圧倒されてしまったんです。そのとき、外見的に何かを寄せていくというアプローチでは到底バトンをお渡しすることができないと痛感しました。いづみさんのなかに流れるリズムや趣のようなものを少しでも取り入れられたらいいなと思いつつ、何より朝子という人の悲しみや楽しみをひも解いて、命いっぱいに演じることに集中しようと心に決めました。
それからしばらくしたとき、“髪を耳にかける”という仕草を宮本さんがリンクさせてくださっているとお聞きして、とってもありがたくうれしい気持ちになりました。