村上三冠王を見たい?それとも阻止したい?【川口和久のスクリューボール】
三冠王が視野に
ヤクルト失速中も村上は止まらない
ヤクルトの村上宗隆が史上8人目(12度目)の三冠王に向かってひた走っている。王貞治さん(元巨人)をはじめ、そうそうたる面々に肩を並べようとしているわけだ。 8月13日現在だが、本塁打41は2位に19本差、打点は29差と、もはや間違いない。打率のみDeNA・佐野恵太.325、村上.323、大島洋平.321の3人が競っている。大島は新型コロナで離脱中だが、佐野との2分差は日曜の1試合でひっくり返ってもおかしくない僅差だ。 ただ、首位打者経験もある佐野の能力も高い。俺は8月11日のDeNA-阪神戦(横浜)の解説をした。この3連戦はヤクルトが失速状態の中、どちらが奇跡の逆転Vへの挑戦権を維持できるか、という戦いでもあったが、コロナ離脱で打線のベストメンバーが組めず、得点力が落ちてしまった阪神が3連敗となった。 2本の本塁打に泣いたが、阪神先発の才木浩人はよかった。ストレートの質がとにかく素晴らしい。最初の3回を見ていたら、このまま完封もあるかもしれないなと思っていた。それを打ち砕いたのが・・・
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週刊ベースボール