【柔道】斉藤立が首手術を発表「また戦いの舞台に戻ってきます」半年弱で復帰事例も
柔道男子100キロ超級でパリ五輪5位の斉藤立(22=JESグループ)が、頸椎のヘルニアのために30日に首の手術を受けた。31日、所属会社柔道部が公式インスタグラムで発表した。 斉藤本人も30日深夜に病床に横たわる写真を投稿し、「実は5月ごろから右手に力が全く入らなくなり、オリンピックが終わって、精密検査をしたところ、思っていたよりも悪く、本日手術をしました」と記していた。 所属先によると、今後は2週間程度、入院する予定。復帰時期は未定ながら年内は休養する見通しで、選考大会への出場も不透明なことから、来年6月の世界選手権(ブダペスト)出場は難しくなった。 頸椎は首を支える7個の骨で構成されている。神経の通り道になっていることから、何らかの理由で圧迫されると、四肢にしびれなどの異状を来すことがある。同じアスリートではラグビー元日本代表の堀江翔太さんが左手に力が入らないとの異状を来し、15年2月に頸椎を手術。リハビリを経て同年7月に実戦復帰し、秋のW杯に出場した例がある。 斉藤は父に五輪2連覇王者で男子日本代表監督や強化委員長を歴任した故・仁さんを持つ重量級のエース。初出場したパリ五輪では個人戦5位、混合団体では決勝で2度敗れて銀メダルにとどまり、早々と28年ロサンゼルス五輪でのリベンジを明言していたが、まずは不安要素を取り除き、再起を図ることになった。 インスタグラムには手術の報告とともに、「俺は絶対に諦めないです。誰に何を言われようが、また戦いの舞台に戻ってきます。応援よろしくお願いします」などと記した斉藤。心身の苦境を乗り越え、畳に戻ることを誓った。