【陸上】桐生祥秀「勝負は来年」来春に9秒台へ 東京世界陸上に向け「100mで代表に」/全日本実業団
◇第72回全日本実業団対抗選手権(9月21日~23日/山口・維新百年記念公園陸上競技場)2日目 100m宇野勝翔が10秒09!日本選手権後「基礎から見直し」覚醒/全日本実業団 全日本実業団対抗選手権の2日目に行われた男子100mは、宇野勝翔(オリコ)が10秒09(+1.4)をマークして優勝した。 パリ五輪4×100mリレー代表の桐生祥秀(日本生命)は10秒24の4位。パリ五輪後は「身体を休めた」。8月末にAthlete Night Games(福井)、そして今大会と走り「少し休みすぎたかな。何をやっても全然絞れなくて、“ぷにぷに”しています」と苦笑い。 ただ、来年を見据えればここが“休みどころ”だったということ。走り自体も「感覚的に、ガーッというのはなかったですが、こういう感じで走って……というのは(できた)」とリズムは確認できたようだ。秋にエントリーしていた大会もあるが、「相談するけど、無理はしない」とオフに入ることも想定している。 パリの3走は、「タイムだけで言えば今までで一番速いタイムだった」。だからこそ、「100mでも」という思いはさらに強くなった。 「最初は全然うまくいかなくて、日本選手権で運良くリレーに選ばれた。(ジーずんベストが)10秒20というこんなに遅いタイムは初めて。(世界は)9秒台でも決勝どうこうもわからないレベル。勝負は来年。来年はしっかり100mでタイムを出して、100mで代表になりたい」 陸上人生で「一番苦しい」時期を過ごした今季。それでも世界の舞台に立った。次の“TOKYO”こそ個人の100mで。その思いを胸に厳しい冬季に入る準備を進めていく。
月陸編集部