〝未勝利のオープン馬〟クラスペディアは11・2京王杯2歳Sに向けて順調に調整中【2歳馬情報】
クラスペディア(牡2・河嶋)は新馬戦→GⅢ小倉2歳Sで連続2着と好走。収得賞金600万円を獲得して、0勝馬ながらも2歳オープンに格付けされている。1984年にJRAでグレード制度が導入されて以降、前走で新馬、未勝利を勝てずに重賞で連対した例は初めて。極めて異例の〝出世〟を遂げた。 次走は11月2日のGⅡ京王杯2歳S(東京芝1400メートル)に照準を定めて調整されている。17日には栗東ウッドで2週前追い切りを敢行。小崎騎乗で余力を残しながら、悠々と6ハロン82・3ー11・9秒をマークした。河嶋調教師は「しっかりと反応してくれたので、2週前としては言うことない」と高い評価を与える。 新馬戦は逃げの手を打ったが、続く小倉2歳では先団を追走して直線で鋭く伸び、勝ち馬に食い下がる好内容。トレーナーは「前走で控える競馬をしてくれたので、東京1400メートルもいけるな…と」とレース選択の経緯を明かす。 前走は重馬場のタフなレースだったということもあり、中間は放牧を挟んでリフレッシュ。「パワフルというか、ボリュームアップした」とトレーナーは成長ぶりを認める。今回の結果次第で今後の路線が決まる試金石の一戦。さらなる賞金上積みと、待望の先頭ゴールを目指して東上する。
東スポ競馬編集部