31年かけて謎解きクリア。フランスで「黄金のフクロウ」が発見される
解けた人、どうやってわかったんだろう? 1993年4月に発表された謎解き。謎を解くと「黄金のフクロウ」が見つかるという宝探しですが、31年5カ月9日かけて、ついに終了したようです。複数のヨーロッパのニュースメディアが、黄金のフクロウの暗号を解き、像を見つけた人がいたと報じています。
本の宣伝の一環だった
フランスの作家レジス・ハウザー氏は、1993年に自身の本『黄金のフクロウの跡を追って』の宣伝の一環として、フランスのある場所に黄金のフクロウ像を埋めました。ハウザー氏は、本に含まれる11の謎解きが像の場所を示していると述べ、比較的早く解決されると想定していたようです。 共同制作者である画家のミシェル・ベッカー氏は、宝探しのDiscordチャンネルで、黄金のフクロウが発見されたと発表。最終的に発見したのが誰なのかは、まだ明らかになっていません。 ベッカー氏はDiscordで次のように書いています。 「昨夜、黄金のフクロウが発掘されたと同時に、オンライン検証システムに解答がアップロードされたことを確認しました。したがって宝探しは終了です」
謎解きの作者は2009年に死去
黄金のフクロウの場所を知っていたのはハウザー氏だけ。でも、そのハウザー氏は2009年に亡くなってしまったのです。ハウザー氏の死後、相続人とゲームの共同制作者ベッカー氏の間で法的争いが起こりました。EuroNewsによると、ベッカー氏は2020年代初頭に謎解きの答えを受け取り、謎解きを盛り上げるためにDiscordを立ち上げたとのこと。 お宝の黄金のフクロウは約10kgの重さで、銀と金で作られています。フクロウの頭部にはダイヤモンドが埋め込まれていて、価値はユーロ導入当時の約15万ユーロ(現在の換算レートで2400万円)に相当するとのことですが、宝探しで実際に隠されていたのはレプリカ。レプリカを見つけた人は、ベッカー氏が保管している本物と交換することができるとのことです。