PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文5完)地域外来・検査センターを拡充
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は4日夜、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「新型コロナ「新しい生活様式」とは? 政府の専門家会議が会見(2020年5月4日)」の中継開始時間に対応しております。 【動画】新型コロナ「新しい生活様式」とは? 政府の専門家会議が会見 ◇ ◇
国内の感染状況把握のための抗体検査は必要ないのか
時事通信:第2会見場、省議室、質問よろしいでしょうか。それではあとSkypeでの質問を受け付けますので、よろしくお願いします。すでに幾つか届いている質問から先にお願いします。 L.C.M.PRESSの吉岡さんから。3点ありまして、1点目、PCRを補完する迅速抗原キットとのご説明でしたけれども、国内の感染に関して状況把握するための抗体検査についての必要はないのか。神戸市立医療センター中央市民病院の抗体検査や、山梨大学のドライブスルー検査など、PCR検査が現状を把握しきれていないという現状を論拠として、現場や大学でこのような動きがあることに対してどう捉えるか。検査数が増えていないが死亡率は低いという説明で十分か。まずこの点からお願いします。 脇田:抗体検査に関しては現在、さまざまなサーベイランスが計画をされているということになります。ただ一方で抗体検査自身の性能、試験ですね、性能評価。これがまだ十分にはできていないという現状がありますので、そういったところも十分に注意しながら抗体のサーベイランスも進めていくということになろうかと思います。PCR検査そのものは現在の感染状況を把握するための検査ではないというところがありますので、抗体検査によって血清、サーベイランスといいますか、過去の感染状況というものが分かってくると思いますので、そういったところをしっかりと見ていきたいというふうに思います。
貧困者の感染実態は?
時事通信:2点目です。原因不明の死亡者が増えているということは、医療現場から聞こえていないというお話でしたけど、医療現場につながっていない貧困者、ホームレスの方々の死亡者、ケアや死亡率についてはどうか。他国のデータを見ても貧困層の感染率が突出して高い。他国は医療につながらない方々への対策を行っているが、日本は必要ないのかという質問です。 脇田:そこはありますか、データ。 釜萢:正確なデータを把握しているわけではありませんが、死亡についてはしっかり警察から死亡の届け出が把握できるような形にはなっていて、そして今、報道されているような事例が警察におけるデータ、私の今の記憶では12例挙がっていると思いますけども、そういうふうにしっかり数は把握されているというふうに承知をしておりますので、全体の数の中での割合が非常に高いという認識ではないということを申し上げたいと思います。