FA市場で鷹右腕が“大人気”の背景 今季7勝2020年に2冠に輝いた32歳の獲得に「3球団」プラス巨人も名乗りか
国内FA権を行使したソフトバンクの石川柊太の獲得にオリックス、ヤクルト、ロッテが参戦。さらには巨人も調査に乗り出すという。 【動画】ソフトバンクが4季ぶりの優勝を決めたシーン、甲斐もヘルナンデスと抱き合って喜ぶ 石川は2013年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団すると、2016年に支配下登録され、2018年にはキャリアハイの13勝(6敗)をマークした。2020年には11勝(3敗)で最多勝と最高勝率の2冠に輝いている。 なぜ石川がここまで人気なのか。実績もさることながら、人的、金銭ともに補償が発生しないCランクという点でも大きい。今季はチーム事情でリリーフも務めたが、後半戦に先発ローテに定着すると15試合で7勝2敗、防御率2.56の好成績を収めた。 石川は武器であるパワーカーブが特長の右腕で、先発投手陣が不足しているヤクルト、ポスティングでのメジャー挑戦を目指す佐々木朗希の穴埋めが必要なロッテにとっては欲しい戦力といえる。また、ロッテの本拠地であるZOZOマリンでは3試合に登板して2勝0敗、計12回を投げ7安打無失点、防御率0.00と抜群の成績を残している。 今季リーグ5位からの巻き返しを図りたいオリックスも、宮城大弥や山下舜平大といった20代の若手投手陣に32歳の経験豊富な右腕が加入してくれれば投手陣強化につながる。 FA権を行使した選手との契約は2人までという規定がある中、巨人はAランクの阪神・大山悠輔、Bランクのソフトバンク・甲斐拓也の獲得を目指す方向だ。しかし、Cランクの選手は何人でも獲得が可能なため、海外FA権を行使した菅野智之がメジャー挑戦を目指している中で穴埋めとなる投手の補強を行いたいとみられる。 いよいよ全ての球団との交渉が可能となり、FA市場で一躍人気となった石川の動向に注目が集まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]