主要新興国がロシアに集結「BRICS」首脳会議 プーチン氏「外交的勝利」アピールも成果乏しく
■西側はBRICSをどう見たか…「ショーとしては成功」との声も
欧米の主要メディアの記者は「ショーとしては成功」と冷めた見方を示しつつも、「ロシアが孤立していないことは一目瞭然だ」と話していて、欧米が当初、見込んでいた「ロシア包囲網」が成功していない点は認めざるを得ないという感想だった。
■一枚岩ではないBRICS…実質的な成果に乏しいとの指摘も
欧米の経済制裁を受けるプーチン氏は、BRICSの枠組みを通じて、貿易における脱ドル決済を進めたい考えだ。西側諸国が「ドルを武器として利用している」と非難し、首脳らの共同宣言でも、欧米による経済制裁は違法だとして、その影響に深い懸念を表明する内容が盛り込まれた。 一方でアメリカのワシントン・ポスト紙は24日、ロシアが、自国が排除された国際決済システムSWIFTの代替システムを提案するも、支持が広がらなかったと報じた。主にロシアやイランが利益を得るもので、他国には関心がないとしている。 今回から9か国となったBRICSは、新たにパートナー国を創設し、拡大を続けている。中には欧米に近い国もあり、反欧米陣営としたいプーチン氏の思惑通りにはいかなそうだ。