日本代表 中国戦でW杯最終予選白星スタートに挑む【サッカー W杯最終予選】
<2024年9月5日(木)2026年W杯 アジア最終予選 C組 日本 - 中国 @埼玉スタジアム2002> 【動画】久保建英が新コーチ・長谷部誠についてコメント「長谷部コーチだからこそできるアドバイスがもらえている」 サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会へ向けたアジア最終予選が9月5日に始まる。 8大会連続での出場を目指す日本代表の森保一監督は9月4日、初戦の中国代表戦を前に「アジア予選を確実に突破できるように一戦一戦、最善の準備をして全力を尽くし、勝利を目指す」と述べた。 前回カタール大会最終予選とは異なる白星スタートへの決意を滲ませた。 アジア2次予選を6戦全勝の24得点無失点で突破した日本は、来年6月まで行われる最終予選ではC組に入り、今回対戦する中国のほか、バーレーン、サウジアラビア、オーストラリア、インドネシアと対戦。 上位2位以内に入れば無条件で本大会への切符を手にできるが、3~4位になればプレーオフ経由で出場権獲得を目指すことになる。 森保監督にとっては2022年カタール大会を目指した前回に続いて2度目の最終予選となるが、前回はホームで迎えた初戦でオマーンに敗れて最初の3試合を1勝2敗と躓き、苦しいスタートになった。 日本としては、ヴァリッド・ハリルホジッチ監督の下で迎えた2018年ロシア大会の最終予選も初戦(対UAE)も落としており、過去2大会で苦労した苦い経験がある。 森保監督は前回を振り返って、「最初の入りでチーム全体のイメージを共有できなかった」と語り、「もっともっと詰めていかなくてはいけない」と、前回以上にさらに徹底した準備とチーム一丸がカギになるという見方を示している。 二の轍は踏まない。指揮官のその思いを反映するように、今回の中国戦と続くアウェイでのバーレーン戦へ招集したメンバーには所属チームで好調な選手が揃った。 伊東純也(スタッド・ランス)、三笘薫(ブライトン)が復帰。 南野拓実(モナコ)や中村敬斗(スタッド・ランス)、久保建英(レアル・ソシエダード)、堂安律(フライブルク)ら代表で馴染みのメンバーと年明けのアジアカップ以来の合流となる。 ほかにも、オリンピックで活躍した細谷真大(柏)と初招集の高井幸大(川崎)。 新天地に活躍の場を移してJリーグに6年ぶりに復帰した中山雄太(町田)をはじめ、菅原由勢(サウサンプトン)、鎌田大地(クリスタルパレス)、谷口彰悟(シントトロイデン)らの名が並んだ。 中国戦での伊東と三笘の起用について、森保監督は「試合を見て楽しんでもらえれば」と話すにとどめたが、「二人とも日本代表にとって大きな武器であることに間違いない。二人とも攻撃も守備もチームのために献身的にハードワークできる。この厳しい戦いでチームを引っ張ってもらえる」と期待を示した。 伊東は今年1月のアジアカップ大会中に性加害疑惑が一部週刊誌で報じられてチーム離脱。 所属クラブでプレーを続け、その後、不起訴となり、今回約7か月ぶりに招集された。 「本当にうれしい。チームに貢献したい」と伊東。「前回も初戦を落として自分たちで難しくした。1戦目からしっかり勝っていい状態で臨んでいければいい」と意気込む。 前回の最終予選でもゴールや仕掛けで存在感を示した右サイドの俊足ウィングは、中国がブロックを組んで守備を固める可能性に言及して、「そういう相手をこじ開けるのは簡単じゃない。サイドでうまく崩して、いいチャンスを作れれば」と話している。 三苫は、離れていた間の代表戦について「無失点の試合も多かったし、チームとして完成度も高かった。最終予選にすごくメリットのある素晴らしい試合ができていたので、そこに自分が加わってどれだけ変化を加えられるか」と見ていたと明かした。 今回の試合へ向けては、「勝たないといけない試合。その中でゴールやアシスト、守備でもしっかり貢献して勝ちたい」と述べている。 「守備からしっかり入って、自分たちのリズムに持っていくことが大事。その中で自分の特徴を出せればいい。自分たちで不利な展開にもっていかないようにしたい」と話して、気を引き締めている。 日本代表チームには、今回の活動から今年の5月にフランクフルトで選手生活を終えた長谷部誠・元日本代表キャプテンをコーチとして迎えた。 フランクフルトのU21コーチとして新たな道を歩み始めたばかりだが、森保監督は、選手に近いポジションでの長谷部コーチの働きかけを期待しての判断で、9月2日から始まった数日間の練習を通して、「彼の存在感は大きい。より良い準備とサッカーのレベルアップのために、今できることを最大限やってくれている」と言う。 現在キャプテンを務める遠藤航(リバプール)は、「あれだけのキャリア。若い選手はかなり刺激を受けている。経験談を彼から聞きながら最終予選に挑めるのはメリットしかない」と歓迎している。