印アダニ・グループ一部社債、格下げ方向で見直し=フィッチ
Scott Murdoch Tom Westbrook [26日 ロイター] - 格付け会社フィッチはインド財閥アダニ・グループ企業の一部債券を「ネガティブウォッチ」に指定し、格下げ方向で見直すと発表した。米検察当局が複数のグループ幹部を贈賄の罪で起訴したことに対応した。 ネガティブウォッチの対象となったのは、アダニ・エナジー・ソリューションズ、アダニ・エレクトリシティー・ムンバイ、アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーンの一部のルピー建てとドル建て社債。 フィッチは声明で、アダニの財務状況に影響がないか米国の調査を注視していくと説明した。 具体的には、既存の融資枠の更新や新規の借り入れが難しくならないかや、借り入れコストが上昇しないかなど、短中期の資金調達に大きな障害が生じないかを監視していくとした。 アダニ・グループ企業全体の株式の約20%を保有するGQGパートナーズは顧客向けメモで、アダニ・グリーン・エナジー(AGEL)を除き、現時点ではアダニ・グループは追加の資金調達の必要はないと指摘した。 またグループ創業者ゴータム・アダニ会長らの起訴はアダニの事業に重大な影響を及ぼすことはないとの見方を示した。ただ、アダニが新規n資金を必要とする場合、海外からの調達が制限されるとの懸念を示した。 インド政府がアダニに対して否定的な行動を取った場合、同社に重大な影響を及ぼす可能性があるが、政府はゴータム・アダニ氏への支援を続けると予想した。