御霊大祭に向けて練習開始 福知山市の親子44人が伝統の太鼓を学ぶ
京都府福知山市中ノ、御霊神社の舞殿で23日から、市内の子どもたちが伝統の「御霊太鼓」の練習に励んでいて、周囲に元気な太鼓の音が響いている。10月4日まで毎晩練習を重ね、5日にある御霊大祭の「和太鼓フェスティバル」で演奏を披露する。 御霊太鼓は、同神社に祭る武将・明智光秀の霊を慰めるため、元文2年(1737)に誕生したとされる歴史ある太鼓。福知山御霊太鼓保存会(石原靖之会長)が伝統を次世代に引き継いでいこうと、毎年フェスティバル前に子どもたちを募り、技術伝承を進めている。 例年は会員と子どもたちだけで練習しているが、年々参加数が減少する中、同伴する親の要望もあって、今年から保護者が練習に参加できるようにしたところ、子どもの応募数も増えた。23日は30人ほどの子どもとその親を含めて計44人が参加し、にぎやかに練習を進めた。 初めて太鼓をたたくという児童が多く、ばちの持ち方や立ち位置などを教わってから実践。「ドンドコ、ドンドコ」と一定のリズムに合わせてたたくのに苦戦する子もいたが、練習を重ねるうちに、全員で音を合わせられるようになった。 大正小学校1年の森本時生君は母親の江梨衣さん(36)と一緒に参加。「みんなに合わせてたたくのは難しかったけど楽しかったです。頑張って練習を続けていきたい」と元気よく話していた。
和太鼓フェスは4団体が出演
和太鼓フェスティバル(御霊神社奉賛会など主催)は10月5日午後6時30分から8時まで、舞殿で開かれる。 御霊太鼓子どもチームがオープニングを飾り、市内の篠尾太鼓保存会、福知山御霊太鼓保存会、京丹波町の丹波八坂太鼓保存会が出演する予定。