台風9号発生・北上中 台風から離れた西日本で滝のような雨を観測 影響いつまで
午後は関東で非常に不安定
関東は台風9号からかなり離れていますが、午後は気温の上昇や湿った空気、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となる見込みです。発雷確率(雷が発生する確率)は、関東北部で90%とかなり高くなっています。 内陸ほど天気急変のおそれがありますが、都市部でも短時間で道路が一気に冠水するようなゲリラ的な降り方となる可能性があるため警戒が必要です。 【関東 警報級大雨のおそれ 警戒期間】 19日午後~20日明け方にかけて 20日昼過ぎ~夜遅くにかけて 土砂災害やアンダーパスなど低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒が必要です。黒い雲が見える、ゴロゴロと雷鳴が聞こえる、急に冷たい風が吹く時は、雷雲が近づいているサインです。頑丈な建物に避難しましょう。
台風9号 熱帯低気圧に変わって北日本に接近
台風9号は、大陸で熱帯低気圧に変わったあと、北日本付近へ進む見込みです。このため、日本列島には熱帯低気圧に向かう湿った空気と太平洋高気圧の縁をまわって流れ込む湿った空気の影響で、今週は曇りや雨の日が続く見込みです。24日(土)頃は各地で雨量が増える恐れがあるため、今後の情報にご注意下さい。
非常に激しい雨とは?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。 なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。 ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。
日本気象協会 本社 福冨 里香