桑木志帆が“年間最多イーグル”に王手 スーパーショットで11個目を決めた
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目(18日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72)◇曇り(観衆2964人) 【画像】イ・ボミさん おひさしぶり 桑木志帆が今季11個目のイーグルを奪い、2020―21年合併シーズンを除く単年の年間最多記録(23年の川岸史果)にあと1個と迫った。 見せ場は前半15番パー5(497yd)で訪れた。フェアウェイ左サイドからピンまで232yd。3番ウッドの低弾道ショットで、前方の上空を遮る木の枝の下を抜き、ピン手前5mにつけた。「少し左足下がりのライで、球が上がる心配はなかった。距離の心配もなくて、(持ち球の)フェードを打てば枝に当たる可能性があったから、ストレートのボールで狙いました」と満足そうに振り返った。
11イーグルのうち「半分ぐらいはパー4のショットイン」で、自身が評価するベストの一発は4月「フジサンケイレディス」最終ラウンド18番のパー4で決めたものだという。 しかし、やはり得意パターンはパー5で奪う“王道スタイル”だ。「3番ウッドが得意なんで」と2オンが狙える場面ではアグレッシブにいく。またドライバーにも自信がある。8番のパー5(483yd)では、残り254ydから“直ドラ”でフロントエッジぎりぎりまで運び、18ydのアプローチを寄せて、楽々バーディを奪った。 「直ドラは昨年に練習だけしてましたけど、今年の夏ぐらいから試合で使うようになった。今日で7、8回目ですかね」。今季のドライビングディスタンス249.40ydは16位で、フェアウェイキープ率70.8174%は17位。両部門合算でのトータルドライビングは22年に続いて1位につける。イーグルは“飛んで曲げない女”の勲章だ。
ただ、不思議というか…プロ4年目、ツアーフル参戦3年目にしてまだ、ホールインワンがない。「あ、無理です。パー3が嫌いで、イメージが出ないんです」と笑う。アルバトロスも当然ないが、2週前の「日本女子オープン」でパー5の2打目がピンに当たる場面があった。「当たって(カップを)出た感じで」と悔しがり、ツアータイの12個目がアルバトロスになれば…と問われるとニンマリした。 首位と3打差6位での折り返し、今季3勝目へ。パー5でイーグルを決める機会は今週、まだ8回も残っている。(兵庫県三木市/加藤裕一)