猛暑の7月、気象庁「異常気象だった」 西日本豪雨も
●豪雨
猛暑だけではない。7月上旬は、梅雨前線や台風7号の影響で全国的な大雨となり「西日本豪雨」が発生。西日本を中心に土砂災害や河川の氾濫などを引き起こした。 5日から8日にかけての48時間降水量では、広島市や高山市(岐阜県)など124地点で観測史上最多の降水量を記録。上旬の降水量平年比は、沖縄・奄美で832%、西日本では372%、北日本では322%と、7月上旬としては過去最多だった。
地球環境・海洋部気候情報課の竹川元章(もとあき)予報官は「気象庁では、30年に一度以下の頻度で起こる気象を異常気象と定義している。その観点で言えば、7月は異常気象だった」との見解を示した。
●8月は?
8月も中旬ごろまでは西日本を中心に厳しい暑さが続く予想だ。竹川予報官は「熱中症のリスクは引き続き高い状況。こまめな水分補給や、室内でもエアコンをつけるなどして、健康管理には十分気をつけてほしい」と訴えた。 (取材・文:具志堅浩二)