個人向け国債の変動10年物、利率0・03ポイント引き上げ年0・72%…12年半ぶり高水準
財務省は3日、8月に発行する変動10年物の個人向け国債について、初回の適用利率を年0・72%に設定したと発表した。前回7月発行の0・69%から0・03ポイント引き上げ、2012年1月以来、約12年半ぶりの高水準となった。
日本銀行による利上げの観測が強まり、長期金利の代表的な指標である新発10年物国債の流通利回りが上昇傾向にあることなどを反映したものだ。
変動10年物は半年ごとに金利が見直される。財務省は固定5年物と固定3年物も含め、3種類の個人向け国債を発行しており、変動10年物が最も発行額が多い主力商品となっている。