ダルビッシュ発言が動かした?メッツが先発6人制を本格導入
そういう背景を考慮した上で、今回、ジーの復帰を見据えたコリンズ監督は、先発投手陣を集めて事前にミーティングを行って6人制導入の経緯などを説明した。メッツの場合は、球界最年長先発投手のコローン、ハーディーはトミー・ジョン手術明け。デグロームは昨年8月肩痛で故障者リスト入りし、昨年3Aだったシンダーガードも右肘痛で戦列を離れた経緯があるなど故障持ちが多く、スムーズに賛同を得るに至った。 潜在能力の高さで躍進が期待されていたマーリンズが低迷している中、今季のメッツは好調を持続している。2011年の就任1年目から4位、4位、3位、2位と順位をあげてきたコリンズ監督は、念願のプレーオフ進出に執念を燃やしている。故障歴のある投手陣を抱えたメッツが夏場を見据えて画期的な先発6人制で快走を続ければ、それが、サンプルとしてメジャー全体が注目することにもなろう。 3日は、奇しくも同じニューヨークを本拠地とするア・リーグのヤンキースで故障者リスト入りしていた田中将大投手の復帰戦(対マリナーズ)でもある。現時点でヤンキースは、先発5人制を継続しているのだが、中4日登板が続く田中の今後を踏まえて、メッツの先発6人制に触発されるかどうか。 メッツの画期的な先発6人制の成否にメジャー全体が注目している。