ロマンス詐欺は昨年の6倍、投資勧誘3倍 福島県内1~10月被害
福島県警は12日、交流サイト(SNS)上で恋愛感情を抱かせ、投資名目などで現金をだまし取るロマンス詐欺について、1~10月の被害は45件、6億3303万円だったと発表した。昨年1年間の被害額1億576万円の約6倍となった。 SNSで著名人などをかたり投資に勧誘する投資詐欺の今年1~10月の被害も44件、3億8649万円で昨年1年間の被害額の3倍以上となっている。 ロマンス詐欺、投資詐欺の被害者の7割以上が65歳以下だった。最初の接触に使われたツールはインスタグラムやマッチングアプリ、フェイスブック、ティックトックなど幅広い。一方、接触後には無料通信アプリ「LINE」に誘導されたケースが8割以上だった。
なりすまし被害、前年比6757万円増
県警は12日、1~10月の「なりすまし詐欺」の被害状況についても発表した。被害の認知件数は89件で、被害額は前年同期比で約1.6倍となる6757万円増の1億7914万円だった。 手口別では架空料金請求が44件と約半数で、このうち32件は電子マネーを要求された。 県警が10月に把握した予兆情報は138件だった。官公庁職員を名乗って「2時間後に電話が止まります」などと言う電話が27件、警察官を名乗って「あなたのカードが犯罪に利用されている」などとうそをつく電話が23件あった。交流サイトを通じて「動画のスクリーンショットを撮って送る副業」などと誘う事案もあった。
福島民友新聞