トンネル内に作業員約2日間閉じ込め 配水管の設置工事中に 工事責任者の男性ら4人が業務上過失傷害の疑いで書類送検
2021年12月、大阪府守口市の地下で配水管を通すためのトンネル掘削中に、作業員の男性が約2日間閉じ込められた事故で、工事の責任者の男性ら4人が業務上過失傷害の疑いで書類送検されました。 2021年12月16日朝、守口市内の地下に約970メートルの配水管を設置する工事で、トンネルの掘削作業中に機械から土砂や地下水が流出。 土砂運搬のためのトロッコが動かなくなり、男性作業員(20代)が直径約1.1メートルのトンネル内に閉じ込められる事故がありました。男性は47時間後に救助されました。 警察によりますと、事故の1週間ほど前から、掘削作業中の機械から水や土砂が飛び出すなどの異常事態が複数回にわたって確認されていました。 警察は、こうした異常事態の報告を受けて、事故が起きる可能性を認識しながら安全対策をとらなかったとして、9日、工事責任者で元請け会社の男性ら4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。 全員が容疑を認めており、警察は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたということです。 男性作業員は4次下請けの一人親方で、事故後、全治110日ほどの心的外傷後ストレス障害になったということです。
ABCテレビ