「懐かしいねぇ」「斬新かも」当時、街でよく見かけた【時代を表すクルマたち】×5選 :1990年代編
ホンダ アコードワゴン[CE/CF]
・デビュー:1994年3月 1993年9月にアコードセダンがフルモデルチェンジしてから遅れることおよそ半年。アコードワゴンも2代目へとフルモデルチェンジした。 アメリカ生産のいわゆる”逆輸入車”であったが、右ハンドル仕様として輸入された。エンジンは直列4気筒、排気量2.2リッター、駆動方式はFFのみといったシンプルな構成ながら、200万円台で購入できるスタイリッシュなワゴンとして人気を博した。 このアコードワゴンが現行モデルであった1990年代半ばといえば、空前の円高が続いた時代でもある。アメリカから左ハンドル仕様のアコードワゴンが数多く並行輸入され、当時の若者はバフ仕上げのアルミホイールを装着してガラス面にミラーフィルムを施工するなど、カスタムカーのベース車としても人気があった。
トヨタ カルディナ[T190]
・デビュー:1992年11月 ステーションワゴンブームの火付け役となった、スバル レガシィツーリングワゴン(BF型/初代)のライバルとして、トヨタが10代目コロナをベースに開発したのがカルディナ[T190系/初代]だ。 その後、3代・15年にわたってレガシィツーリングワゴンを強く意識した、カルディナのモデルライフがスタートすることとなる。ちなみに実質的にはカリーナ サーフの後継モデルにあたる。 エンジンは直列4気筒のみで、排気量は1.8リッターおよび2リッターの2本立て。駆動方式はFFとフルタイム4WD。10代目コロナをベースにしただけあり、当時クラストップレベルの室内空間は伊達ではなかった。 後に大型のグラスルーフを採用したセミハイルーフのスカイキャノピー仕様も追加された。
ミツビシ ディアマンテ[F10/20]
・デビュー:1990年5月 「あのクルマとは違う。ファースト・ミディアムカー宣言」の強烈なキャッチコピーとともにデビューしたのが、ミツビシ[ディアマンテ(F10/20系/初代)]だ。「あのクルマ」が何であるかは明言されていないが、トヨタ マークII 3兄弟を強く意識したものであることは間違いないだろう。 デビュー時はまだまだ憧れの存在であり、高級車の代名詞でもあった”3ナンバー車”が200万円代前半から購入できるにもかかわらず、高級感のある内外装や、堂々たるデザインで人気を博した。 とくに、街中にあふれかえっていた「あのクルマ」ことマークII 3兄弟とは違うクルマに乗りたいと願う層にジャストフィットした。 エンジンは、2リッター、2.5リッター、3リッターのV型6気筒エンジンが用意され、駆動方式もFFと4WDを選ぶことができた。
────────── ●文:松村 透/月刊自家用車編集部 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
月刊自家用車編集部