最新メンズスナップ&トレンド傾向【ミラノファッションウィーク24-25AW】
OTOKOMAE編集部「パンストスタイルは初めは驚きましたが、よくよく見ていると無駄を削ぎ落として、歌舞伎の黒衣(くろご)と同じように他を目立たせず、メインアイテムだけが際立つように見せているのかとも感じました。そんなJW アンダーソンのコレクションで気になったのは、タイロッケンコートを現代風にアレンジしたかのようなラップコート。シンプルなコーディネートでも、このコートを着ているだけでおしゃれに見える雰囲気があります。現に、ランウェイで披露されたルックは、コート以外に着用しているのがパンストとソックスとシューズのみ。これだけでも雰囲気ある佇まいだったので、一撃必殺的なアウターだと言っても過言ではないのではないでしょうか。また、ビッグシルエットのコーチジャケットも良い感じ。かなりオーバーサイズなので、実際に着こなすとなるとかなりチャレンジになりそうですが、ショート丈でバランスを取った今っぽいデザインだと思います。」
24-25AW ミラノファッションウィーク レポート③【ブルネロ クチネリ】「“メンズファッションのルール”から脱した自由な着こなしを提案」
ブルネロ クチネリは80年代のサルトリアを彷彿とさせるフォーマルなスタイルを軸に、メンズファッションのルールに囚われない自由でモダンな着こなしをルックで提案。2024AWコレクションのテーマは「A FREE SOUL CALL(自由な魂の叫び)」ということで、着こなしだけでなく、色使いもカラーパレットの幅が広く新鮮な印象。ブルネロ クチネリといえば、品のあるベージュやグレーをベースにしたアイテムが象徴的だが、今コレクションではそんなベースカラーに加え、アクセントカラーが豊富に使用されていた。例えば、ピッティでも目立った次期トレンドカラー候補のオレンジは、ロブスターの色をイメージした“ロブスターオレンジ”として提案。他にも珊瑚礁をイメージした“コーラルレッド”や“アイリスパープル”などが提案されているが、全ての色がわずかにグレイッシュに調整されているため、ベージュやグレーとの相性は抜群。計算されたカラーパレットも流石の一言だ。