ジローナのラ・リーガ優勝がマンチェスター・シティをCL出場から引きずり下ろす? その理由とは
ジローナとシティは同じシティグループ
破竹の勢いで快進撃を続けるジローナは現在ラ・リーガの首位の座をレアル・マドリードと争っている。第22節もセルタに勝利し、暫定首位の座を守った。しかし、このジローナの快進撃がマンチェスター・シティの悩みの種だという。米『ESPN』が伝えている。 ジローナの快進撃がシティの悩みとなる理由は、UEFAのレギュレーションが関係している。現在のUEFAのレギュレーションでは、同じオーナーグループに所属する2つのクラブがUEFAの大会に出場する場合、リーグ戦で最上位を取ったチームが出場権を獲得するとしている。 ジローナとシティは同じシティ・フットボール・グループに所属しており、現在の規定では両クラブがチャンピオンズリーグに出場できる権利を得たとしても、どちらか1クラブしか出場できない。現在、シティは首位リヴァプールに5ポイント差をあけられて2位につけている。仮にこのままの順位で両チームが今シーズンを終了した場合、ジローナが来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、シティはヨーロッパリーグの出場権を獲得することになる。 しかし、RBライプツィヒとザルツブルクは同じレッドブル・グループにもかかわらず、2017年から両チームともチャンピオンズリーグへ出場している。これは、チャンピオンズリーグに出場する時にスポンサー名のレッドブルを外すこと、取締役会の人員を変更したことで、両チームが同時にチャンピオンズリーグの出場権を獲得することをUEFAが許可したためだ。RBライプツィヒの「RB」とはレッドブルの略ではなく、「Rasen Ballsport(芝生の球技)」の略ということになっている。そして重要なのは、取締役会の人事を完全に両クラブが切り離すことだという。 ジローナがラ・リーガで優勝し、シティがプレミアリーグで優勝できなかった場合の、UEFAの判断に注目が集まる。
構成/ザ・ワールド編集部