【北九州記念・コメントのツボ】ゴール前の強襲を狙うエイシンスポッター 吉村調教師「展開さえかみ合えば十分にやれると思っています」
[GⅢ北九州記念=2024年6月30日(日曜)3歳上、小倉競馬場・芝1200メートル] <栗東トレセン>トップハンデの58・5キロを課せられたのはジャスパークローネ。清水亮助手は「海外転戦の疲れがあったので、1か月ゆっくりさせて、そこからもう1か月で立ち上げていって、問題ない状態まで仕上がっています」と中間の調整過程を説明。「この馬らしい競馬をするにはやはりハナ。今回はスタートが速い馬もいるので難しい競馬になりそうですが、行き切る競馬に徹するのが理想ですね」と徹底先行をアピールした。 エイシンスポッターは勝った前走・安土城Sから0・5キロ増しの58キロとなった。吉村調教師は「小倉はテンからペースが流れるので逃げ切りは多くても2、3着には差し馬が突っ込んでくるレースが多い。展開さえかみ合えば十分にやれると思っています」とゴール前の強襲をイメージしていた。 栗東に入って調整してきた関東馬のサーマルウインド。常盤助手は「1週前追い切りでジョッキーに感触を確かめてもらいましたし、もともと動く馬。能力がありますね。ゲートの駐立が悪い面があるので、小倉開幕週でスタートがカギになりそう」と勝敗のキモを打ち明ける。 快速3歳馬のピューロマジック。安田調教師は「馬場入りした後にエキサイトしたので、これなら逃げさせたほうが良さそうだと。あの形を選択し、結果を出せましたね」と前走を振り返る。そのうえで「前日輸送がマイナスになることはなさそうですし、気性面を考慮すればゲート裏の構造から小倉の1200メートルという発走地点はプラス」と話した。 同じ3歳のペアポルックスも能力は重賞級だ。「1週前にしっかりやっているので、最終追いは輸送も考慮してサラッと。真っすぐ走れていたし、ジョッキーも1週前より気合が乗っていい雰囲気だと言っていた。スッといい位置につけられ、コントロールも利くという強みを生かせれば」と梅田調教師。 オーシャンSではラストにいい切れ味を使ったバースクライ。福丸助手は「引っ張り切れないくらいの手応えだった先週の動きからも、状態は良さそう。秋に向けて賞金を加算できれば」と期待を寄せる。 オール4着以内でここまで上り詰めてきたグランテスト。ハンデ53キロなら大いに期待できそうだ。「力負けしたことはこれまでない」と自信を見せる今野調教師。「ハンデは恵まれたかなという感じ。小回りの速い流れにも楽に乗れるのでは」とレース像をイメージしていた。
東スポ競馬編集部