高級生地リバーレースで十二単 松阪のデザイナー制作 価格は880万円 三重
【松阪】三重県松阪市大黒田町のテキスタイル(生地)デザイナー、カワチクミコさん(63)は高級生地のリバーレースで十二単(ひとえ)を制作した。カラフルな花柄で軽量なのが特長。 カワチさんは大阪府出身。平成10年に松阪市に移住し、アトリエは大阪市福島区にある。アパレルファッション業界で34年間働き、令和2年にオーダーメイドブランド「DREAM ON Textile」を立ち上げた。 ブランドの生地は細い糸を多数使い、複雑な構造で編まれた高価なリバーレースの上に、カワチさんが描く水彩画の花を、京都の職人がぼかし染めしている。振り袖やワンピース、ブラウス、ストールなどを手掛けた。顧客がモデルになって歩くランウェイショーを京阪神間で7回開催している。 十二単は今年4月に京都市の平安神宮会館で開いたファッションショーで発表した。色を重ねる着こなしが特長。重さは約4キロで、従来の十二単に比べ4分の1の軽さ。手洗いできる。価格は880万円。 カワチさんは「洋装感覚で着れる。大河ドラマ『光る君へ』の影響もあり、十二単で結婚式を挙げる花嫁が増えている。アニバーサリー婚の記念日の撮影衣装としてもアピールしていきたい」と話している。 問い合わせはカワチさん=電子メールwakuwakugo150@gmail.com=へ。