三笘薫、忍者のごとき決勝弾 アタッカー陣中、唯一のフル出場でブライトンの勝利に貢献
想起するのは、ウルブズ戦(現地時間10月6日)だ。2-0のリードで迎えた後半35分、ハーツラー監督は布陣を5バックに変更。後ろを固める作戦で、逃げきりを図ろうとした。後半43分に1点差にされると、三笘もベンチに下げている。その結果、アディショナルタイムに同点弾を浴び、引き分けてしまった。 その反省からだろうか。この試合は最後まで4バックで突っ張った。しかも両ウイングつきの4-2-3で、である。 ブライトンは後半47分にはデイビッド・ブルックス(ウェールズ代表)にゴールを奪われ、2-1とされる。だが、終了間際、アントワーヌ・セメンヨ(ガーナ代表)に放たれた強烈なシュートは、バー直撃弾に終わる。ブライトンは10人になりながらも攻撃的サッカーを貫き、勝ち点3をものにした。チームに勢いをつかせる勝利。三笘の決勝ゴールにも同様の価値がある。 ブライトンはノッティンガム・フォレストを抜き、暫定順位ながらヨーロッパリーグ出場圏内である5位に浮上した。
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki