ゴールドマン、UPSの年金基金運用で合意ー430億ドル規模
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは16日、米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の年金基金資産を運用する430億ドル(約6兆6800億円)規模の投資契約を結んだと明らかにした。
今回の運用委託は過去最大級で、約3250億ドルの企業年金資産を運用するゴールドマンは、今後3ー5年でライバルを追い抜くという目標の達成に近づいた。競合勢にはマーシュ・マクレナン傘下のマーサー、ブラックロック、ラッセル・インベストメンツなどが含まれる。
企業年金の大規模なプールについて投資を担当するビジネスは「アウトソーシング・チーフ・インベストメント・オフィ ス(OCIO)」と呼ばれ、今後5年間で年間10%を超える成長を遂げるとコンサルティング会社セルリ・アソシエイツでは分析している。そのため、マネーマネジャーが有力な収益源として注目している。
ゴールドマンのOCIO担当グローバル責任者、ティム・ブロード氏はインタビューで「企業は規制、経済、市場の観点から一段と複雑化する世界において、他社の動向などにも目を向け、中核ビジネスに焦点を絞ることを決定している」と述べた。
原題:Goldman Strikes $43 Billion Investing Deal for UPS Pension Funds(抜粋)
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Marion Halftermeyer, Sridhar Natarajan