最も集客した試合は? J2観客数ランキング1~10位。新たな因縁に新記録も【2023年】
明治安田生命J2リーグの2023シーズン・レギュラーシーズンが終了した。今季最もスタジアムが盛り上がったのは、どのカードなのか。今回は、2023シーズンのJ2リーグ全462試合から、入場者数トップ10の対戦カードをランキング形式で紹介する。
10位:大分トリニータ対東京ヴェルディ 観客数:1万5705人 開催日:2月26日(第2節) 2023シーズンのJ2リーグ序盤戦で多くの観客を集めた試合の一つが、大分トリニータ対東京ヴェルディだ。 大分は2022シーズンのJ2で5位になり、J1昇格プレーオフ1回戦でロアッソ熊本に敗れていた。再びJ1を目指してリスタートとなるホーム開幕戦の相手が東京Vで、クラブは様々なイベントを用意。壁掛けカレンダーの配布や、アーティストのライブ、ハータイムビンゴ大会などで、本拠地のレゾナックドーム大分を盛り上げた。 試合は後半序盤のセットプレーから藤本一輝が先制点を決めると、ファンに後押しされて、東京Vに多くのチャンスをつくらせず、1-0で逃げ切りに成功。大分は開幕2連勝を飾った。 好スタートを切った大分は、その後も好調を維持して、第9節終了時点でJ2の首位だった。ただ、その後は徐々に順位を落としてJ1昇格争いに食い込めず、9位でシーズン終了。入場者数のピークがホーム開幕戦で、尻すぼみ感のあるシーズンだったと言えるかもしれない。
9位:東京ヴェルディ対清水エスパルス 観客数:1万7802人 開催日:8月6日(第29節) 味の素スタジアムで行われた第29節の東京ヴェルディ対清水エスパルスは、東京Vのホームゲームで2023シーズン最多となる1万7802人の入場者数を記録した。 この一戦は、東京Vが3位、清水が4位という状況で迎えた上位対決だった。さらに、夏休みに開催されるゲームということで、東京Vが小中学生を対象に無料招待を実施したことも、多くの観客が集まった一因になった様子。Jリーグ発足時に加盟していた「オリジナル10」同士の対戦で、ファンの応援にも熱が入り、試合前から両チームによる応援合戦が盛り上がっている。 ただ、2023シーズンの東京Vは、ファンの後押しに応えられないことが多かった。東京Vはホームゲームで9試合連続白星なしという状況で清水戦を迎え、この試合は0-1で敗れている。 シーズン全体では、アウェイゲーム21試合の成績が優勝した町田ゼルビアと並んでトップの13勝5分け3敗という結果であるのに対し、ホームゲーム21試合では8勝7分け6敗で10位の成績だったことは、今後改善していきたいポイントかもしれない。