最も集客した試合は? J2観客数ランキング1~10位。新たな因縁に新記録も【2023年】
8位:ロアッソ熊本対藤枝MYFC 観客数:1万7805人 開催日:9月10日(第34節) 第34節のロアッソ熊本対藤枝MYFCには、1万7805人の観客がスタジアムを訪れた。2023シーズンのJ2リーグにおけるホーム平均入場者数が6278人の熊本にとって、これは今季ダントツの数字だ。 20位の熊本と14位の藤枝の一戦は、残留を争う2チームの対戦としても注目だったが、それ以上に熊本が仕掛けたイベントが観客数に大きな影響を与えたようだ。 このゲームは、スポンサーである平田機工の協力によって開催された「Hirata サンクスマッチ」というイベントで、アイドルのハーフタイムショーやオリジナルベースボールシャツのプレゼントなどの企画でスタジアムが大いに盛り上がった。 だが、この観客数は熊本にとって不慣れなものだった。試合前後の悪天候の影響で入場がスムーズに進まず、一部ファンがキックオフ後もスタジアムに入れないというトラブルが起き、のちにクラブが謝罪。試合も0-2で敗れてしまい、ファンに勝利を届けることはできなかった。
7位:清水エスパルス対FC町田ゼルビア 観客数:1万7989人 開催日:8月19日(第31節) 第31節の清水エスパルス対FC町田ゼルビアは、清水が夏休み期間中、「エスパルスとの夏」と題してホームゲームで様々な企画を行ったときのゲームだ。 7月29日のファジアーノ岡山戦で1万2103人、8月12日のレノファ山口FC戦で1万4386人の観客が訪れると、締めくくりとなる8月19日の首位・町田戦ではさらに増え、1万7989人がIAIスタジアム日本平にやってきている。 リーグ戦3連勝という状況でこの一戦を迎えた清水は、前半に2点を先行されて厳しい展開となるが、44分にカルリーニョス・ジュニオのゴールで1点を返して折り返す。 ハーフタイムショーでは、桑田佳祐さんの『波乗りジョニー』が流れてチアダンス。スタジアムの照明が暗くなり、スタンドもオレンジのライトで埋め尽くされた。スタンドの一体感に後押しを受けた清水は、後半に2点を取って首位の町田を撃破。夏の終わりに貴重な勝ち点3を手にした。