【やってはいけない日焼け対策】「SPFの強い日焼け止めを毎日使う」「日焼け後にアロエでケア」「去年の日焼け止めを使う」 医師が“焼かない”ための注意点を解説
レバーや赤身肉、魚介類を食事に取り入れる
日焼けから数日経つと炎症が治まり、皮膚が乾燥し始めるので、その段階で入念に保湿しよう。日焼けによる老化を予防するには、ビタミンC、トラネキサム酸、フラーレンが入った化粧品が効果的だ。ただし界面活性剤や添加物の多いもの、濃度の高すぎるものは肌の炎症を悪化させる。 「特にビタミンC配合の化粧品は刺激が強い。皮がむけているところには無理に塗らないでください。ビタミンCは塗るのもいいですが、まずは食べ物や飲み物、サプリメントで毎日摂取してほしい。サプリを摂るなら、メラニンの生成を抑える『グルタチオン』も効果的です」(小村さん) 柴さんは「日頃からきちんと栄養を摂れていれば、紫外線による活性酸素は多少は代謝できる」と話す。 「近年話題の“のむ日焼け止め”は、中身は単なる抗酸化サプリで、1か月間のみ続けても『SPF2』にも満たないというデータもあるほど。それなら、高い抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンEを食べ物から摂る方がいい。 また、もっとも日焼け対策になる栄養素はヘム鉄とビタミンA・C・Eで、これはシミの原因となる活性酸素から肌を守ります。カラフルな野菜のほか、肌の再生・修復にも役立つレバーや赤身肉、魚介類などを積極的に食事に取り入れてください」(柴さん)
老化を加速させる「間違い日焼けケア」まとめ
× SPF、PAの強い日焼け止めを毎日使う × 日焼け止めの塗り直しをしない × 日傘・帽子だけを使って、日焼け止めは塗らない。またはその逆 × 「のむ日焼け止め」を過信している × 日焼けした後に冷感タイプの化粧品でクールダウンする × 日焼けを落ち着かせるために肌にアロエをつける × 日焼け後にすぐビタミンC入りの化粧品を使ってシミを予防する × 日焼け後の肌のために、敏感肌用やオーガニック化粧品を買い足す ◆教えてくれたのは: 恵比寿こもれびクリニック院長・西嶌暁生さん あいこ皮フ科クリニック院長・柴亜伊子さん ※女性セブン2024年6月6日号