好きな有名人を自分に振り向かせる方法「ロバートと面白いものを作るためにテレビ局へ」“元ストーカー”がテレビディレクターに
「テレビとは別のところ」に愛が向いた結果、テレビ局の採用試験を受けざるを得なかったという人物がいる。それが、名古屋にあるメ~テレ(名古屋テレビ)のディレクター篠田直哉氏だ。お笑いトリオ・ロバートと出会ってから、彼の生活はロバート一色になり、ライブ会場でネタやトークをひたすらメモしていたことから、ロバートの秋山竜次が「メモ少年」と命名。やがて彼はロバートへの愛を原動力に、現在はテレビ局で番組をともに作り、番組のスピンオフYouTubeは200万回再生を突破するなど、多方面で成果を挙げている。みんかぶプレミアム特集「さよなら、テレビ」第7回。
学生時代からロバートしかない青春だった
僕の人生は、ロバートによって決まったといっても過言ではありません。出会いは小学校5年生のころでした。暇があって、たまたまレンタルショップに行ったとき、ロバートのコントDVDを見つけたんです。それまで『はねるのトびら』で知っているぐらいで、ちょっと気になってたぐらいの存在だったんですが、その中にあった『トゥトゥトゥサークル』というコントが、びっくりするぐらい面白かったんです。 面白い、というだけではなく秋山さんの『トゥトゥトゥ』に合わせたフレーズとテンポにドハマリしてしまいまして、レンタルの1週間期限を過ぎたらまた借りて、その後もまた1週間借りて……と4回は繰り返していたと思います。結局、親に「そんな好きなら買ったら?」ということでDVDを購入したんですが(笑)。 その後はほぼロバートとともに歩む青春時代でした。学校では、『トゥトゥトゥサークル』を流行らせようとしたり、自分でワープロで“ロバート検定”なるものを作って、友だちに解かせる日々。当時僕は大阪に住んでいたんですが、長期休みのときには単身赴任をしていた父を頼って東京に行き、ロバートの単独ライブを見に行っていました。ちなみに「メモ少年」の由来は、ライブ中に毎回メモをとっていたことからロバートにつけてもらいました。 よく「他の芸人には目移りしなかったのか」と聞かれるんですけど、元々家が1日1時間しかテレビを見せてもらえない環境だったので、他の情報がまったく入ってこなかったんですよね。それこそ『ロンドンハーツ』も高校生になるぐらいまで見られませんでした。かなり制限された状況下で、いきなりクセのあるロバートに出会ったものだから、いい意味でも悪い意味でもねじ曲がってしまった感じがします(笑)。
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