まさかの”大不振”…日本シリーズの「逆シリーズ男」(3)タイガース優勝の”立役者”だったが
プロ野球は日本シリーズに突入し、まもなく2023年シーズンが幕を閉じる。最後の総決算として行われる日本シリーズは、世間からの注目度が特に高くなる。そのため、レギュラーシーズンで活躍を見せながら、日本シリーズで成績を残せなかった選手も少なくない。そこで今回は、日本シリーズで「逆シリーズ男」となってしまった選手を紹介する。
金本知憲(2005年)
出身:広島県 投打:右投左打 身長/体重:180cm/88kg 生年月日:1968年4月3日 ドラフト:1991年ドラフト4位 打撃タイトルこそ獲得できなかったが、2005年に三冠王レベルともいえる成績を残したのが金本知憲である。 広島カープの中心選手として活躍した金本は、2002年オフに阪神タイガースにFA(フリーエージェント)で移籍。タイガースでも活躍を見せて18年ぶりの優勝に貢献すると、2003年の日本シリーズではダイエーホークスの新垣渚からサヨナラ本塁打を放った。 そして2005年は打率.327、40本塁打、125打点という驚異的な成績。タイガースは見事に優勝を成し遂げ、千葉ロッテとの日本シリーズに突入。ところが、金本は第1戦から第3戦まで10打数ノーヒット。金本以外の選手もロッテの投手陣に抑えられてしまった。 第4戦にようやくシリーズ初ヒットを放ったものの、4試合で打率.077、本塁打と打点は0に終わった金本。2003年の日本シリーズでの活躍を再現することはできなかった。短期決戦で結果を出すことがどれだけ難しいのか、この年の金本はその難しさを象徴した存在かもしれない。
ベースボールチャンネル編集部