33枚目シングルの選抜メンバーに選ばれた「SKE48」の（左から）太田彩夏、熊崎晴香、荒井優希

　アイドルグループ「SKE48」の33枚目のシングル「告白心拍数」が、10月2日にリリースされる。センターに初めて抜てきされた熊崎晴香（27）をはじめ、選抜の荒井優希（26）、太田彩夏（24）が本紙の取材にこのほど応じた。熊崎は、デビューから11年でついにつかんだ念願のセンターに「夢のポジション。努力が報われてうれしい」と大感激し、拠点の名古屋市・栄などのファンに感謝しながら「地元の方に愛されるよう活躍していきたい」と決意をにじませた。

SKE48の新曲「告白心拍数」のジャケット

　新曲は出会った瞬間、一気に心拍数が上がるような運命的な愛を歌った告白ソング。アップテンポの曲調で、脈拍を測るように手首をもう片方の手で握るポーズを取り入れた「脈拍ダンス」もポイントだ。熊崎は「本当に心拍数が上がるメロディー」と大喜び。ミュージックビデオ（MV）ではダンスを通じて成長や葛藤を表現した。 　実はMV撮影の2日前、センター決定を告げられた。衝撃が走り「今までのことが走馬灯のように頭に流れた」と言い、「涙しました。最初はビックリしたが、実感がわいて、頑張ってきて良かったなと思い、涙があふれた」と振り返った。 　センターは長年の目標だったが、一時は「諦めかけた」とも。それでも活動を続けられたのは、背中を押し続けてくれたファンの存在だ。これまで苦労を吹き飛ばし「夢や目標を口に出すことは大事。あらためて気付かされた。自分で口にしないと始まらない。みんなも目標を持って輝いて」と熱っぽく語った。

新曲をリリースするSKE48

　そんな熊崎を横に、荒井は「言葉より態度で示してくれる先輩。熊さんだからついていこうと思った」と信頼を寄せ、太田も「熊さんは、何事も全力で手を抜かない。センターに立って引っ張ってくれて学ばせてもらっている」と仰いでいる。 　また3人は、グループ活動以外に多彩な才能を発揮中。熊崎はメディアで競馬の連載やプロ野球・中日ドラゴンズの取材、荒井はプロレスラーとしてリングに立ち、太田は、中日スポーツで競馬コラムの連載を不定期で務めるなど活躍中だ。 　熊崎は、センター就任を弾みにドラゴンズに対し「大切な存在。全力で応援したい。選手やドラの良さを伝えていけるよう頑張りたい」と全力応援宣言。グループは結成16年を迎え「今の目標は大きな会場でライブ。皆さんの近くに花道があるような会場でライブをしたい。ファンの方が来たいと思ってもらえるよう頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。 　SKEは、10月12～14日に名古屋国際会議場センチュリーホールで16周年記念コンサートを開催する予定。