ロシアが石油大手の統合計画を協議、メガ企業誕生の可能性-WSJ
(ブルームバーグ): ロシア当局と企業幹部が国内大手の石油会社を1社に統合する計画について協議したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者の話として報じた。
報道によると、計画案の1つとして、ロシア国営石油大手ロスネフチが天然ガス会社ガスプロムの石油部門ガスプロム・ネフチおよびロシア最大の民間石油会社ルクオイルを買収する可能性がある。また、数カ月にわたって行われている協議は必ずしも合意に達するとは限らないほか、計画が変更される可能性もあるという。
ガスプロム・ネフチとルクオイルは通常の営業時間外に送った電子メールに現時点で返答していない。ロスネフチの広報担当者は週末はコメント要請を受け付けていない。
ロスネフチの広報担当者はWSJに対し、入手可能な情報に基づくと報道は誤りだと指摘。WSJ宛ての電子メールで、記事は「他の市場参加者の利益のために市場の競争優位性を生み出すことを目的にしている可能性がある」とコメントした。
WSJによると、ルクオイルの広報担当者は同社も株主も合併交渉には関与していないと述べた一方、ガスプロム・ネフチおよびガスプロムの広報担当者はコメント要請に応じなかったという。
ロシア大統領府の報道官はWSJに対し、そのような取引は認識していないと語った。
WSJは、このような取引が成立すれば、統合後の企業はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに次ぐ世界2位の石油会社になると伝えている。
原題:Russia Weighs Plan to Merge Biggest Oil Companies, WSJ Reports(抜粋)
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Greg Sullivan