【ハイライト動画あり】東京都の代表は目黒学院と國學院久我山。全国高校ラグビー大会地区予選
27分、早稲田実業はラインアウトを起点に、キャプテンCTB(センター)山口滉太郎(3年)が、バックフリップパスを、WTB飯泉敢太(1年)に通して、飯泉がスピードを活かして右中間にトライを挙げて21-5と追い上げるが、國學院久我山は、前半終了間際、PG(ペナルティゴール)を決めて、24-5とリードして折り返した。
後半、先に得点を挙げたのはリードしていた國學院久我山だった。後半8分、FB加藤がPGを成功させて27-5。3トライ3ゴールでも追いつかない22点差に広げた。
早く得点を挙げたい早稲田実業は16分、相手反則から攻め込み、最後はNO8佐藤一道(3年)のフラットパスを受けたCTB園部心大(3年)が右中間に押さえて27-10とした。
その後、互いに攻める時間帯もあったが、お互いのディフェンスが上回り、得点ボードは動かなかった。試合はそのまま國學院久我山が27-10で勝利し、2大会ぶり44度目の花園出場を決めた。
國學院久我山の土屋謙太郎監督は「昨年出られなかったこともあって、この1年間、やってきたことが、今日は形で証明できた。素直にうれしい。後半のスコアに課題は残るが、1つの目標にしてきた試合なので、一区切りで一安心です。花園では真っ向勝負できるチームを作りたい」と話した。
キャプテンCTB齋藤航(3年)は「一番はホッとした。ディフェンスではタックルで刺さり続けて、アタックでは縦に強く、といったところを徹底したことが今日の結果につながった」。
「昨年の11月12日に負けて、花園に出場できず悔しくて、今日この日のために1年間、やってきたといっても過言でない。花園では一番、身体が張れるようなキャプテンでいたい。相手を一発で倒すタックルや、チームとしてFWの強みを活かした久我山らしいラグビーをしたい」と先を見据えた。
ともに花園優勝5回を誇る目黒学院、國學院久我山の両校が優勝して、花園出場の切符を手にした。シード校に選出されることが濃厚の目黒学院、FWに強みがある國學院久我山の東京2校は残り1ヶ月半、さらにチーム力を底上げして全国大会に挑む!
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁