【ハイライト動画あり】東京都の代表は目黒学院と國學院久我山。全国高校ラグビー大会地区予選
しかし、目黒学院は落ち着いていた。直後の7分、キックオフのボールをキープすると、FW(フォワード)、BK(バックス)が一体となって攻め込み、最後はWTB(ウィング)竹本悟士(2年)が左隅にトライ。さらに11分、NO8ロケティが力強いランでハットトリックとなるトライを挙げて36-7として勝負を決めた。
その後、目黒学院は19分にHO岩崎がダメ押しとなる2本目のトライを挙げた。一方、成城学園は29分に、SO(スタンドオフ)井手晴太(3年)がトライを返して、そのままノーサイドを迎えた。目黒学院が45-12で快勝し、5大会連続23回目の花園出場を決めた。
目黒学院の竹内圭介監督は「選手たちには『楽しめ』と声を掛けた。勝利してホッとしている。こだわってきたブレイクダウン、ディフェンスの成果が出た試合」と安堵の表情を見せた。
キャプテンのSO石掛諒眞(3年)は「めちゃめちゃうれしい。今日勝てたことで同じ仲間たちと、まだラグビーができるのでうれしい。良いディフェンスができたら、ブレイクダウンを乗り越えるという自分たちの持ち味が出せた」。
「自分たちはディフェンスのチームなので、ディフェンスで圧倒して、その後、アタックで圧力をかけたい」と言えば、NO8ロケティは「ハットトリックできて、うれしい。花園では強い相手と戦って勝ちたい」と意気込んだ。
第2地区決勝は、5度の花園優勝を誇る國學院大學久我山と早稲田実業の激突となった。両者は新人大会予選、春の関東大会予選で2度対戦しているが、國學院久我山が勝利している。
試合は早稲田実業がディフェンスで身体を張り、なかなか相手にチャンスを作らせなかった。しかし、國學院久我山は強みのFWがスクラムを起点にボールを動かし、前半7分、最後はFL(フランカー)水沢洋太(3年)が回り込んで中央にトライ。FB(フルバック)加藤竜朗(3年)がゴールを決めて7点を先制した。
さらに後半17分、ラインアウトからモールを組み、15mを押し切ってHO笠井大志(3年)が右中間にトライを挙げ、14-0。さらに24分、ハイパントキックをキープしてボールを継続。SO松下亮介(3年)が左サイドに待つFB加藤へとキックパスを通して、加藤がトライし21-0とした。