大人もハマるポケモンカードゲーム 初心者が大会挑戦でブームの理由を探ってみた
しかし、こちらの『VSTARパワー』を発動するために必要だったポケモンを“きぜつ”させられてしまい、結果は敗北。 試合後、対戦選手に感想を聞いてみると・・・ 対戦選手:同じタイプと初戦で当たると思わなかったです。プレイングに支障も無いし、(準備)1週間にしてはめちゃくちゃうまいなと。 記者:ポケカを始めて1週間でも勝つ可能性ってありますか? 選手:前回のシティリーグ横浜大会では、ポケモンカード歴3日の方が配信卓でプレイという情報も目にしたので可能性はあるのかなと… “先輩”プレーヤーから励ましの言葉をもらい、続く2回戦、3回戦に挑戦しましたが、結局1勝もすることはできず、3戦全敗という結果となりました。 ポケモンカードの種類は、公式サイトから確認できるだけでも1万以上。そのため戦略のバリエーションも膨大です。短い準備期間では、カードやプレイに対しての知識量が圧倒的に足りていなかったと痛感。やはり初心者が簡単に勝てるほど日本大会は甘くはありませんでした。
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■ハマる理由は様々 “ポケカの魅力”
友人にポケカを勧めたという、ポケカ歴約1年の大学生は「強いデッキで戦うのも楽しいんですけど、自分の好きなポケモンとか弱いポケモンでも、自分で考えて構築すれば勝てる」とポケカの魅力を語りました。
子どもと一緒に遊ぶうちにハマっていったという、ポケカ歴1年のお父さんは「将棋やチェスみたいな“詰めていく感じ”と、頭を使うところが頭のさび付いていたところを使えていいなと。かなり脳トレになる。ポケカは勉強です」と笑顔で話していました。
■体験取材でわかった魅力 “ゲームを通じたコミュニケーション”
大会に参加して感じたのは、対戦選手をはじめとした参加者の心の温かさでした。1回戦で対戦した大学生は同じデッキだったこともあり、対戦後、具体的な戦略のアドバイスを教えてくれました。どの試合でも、このような“初心者を育てよう、見守ろう”という気配りを他のプレーヤーからもらうことが多かったです。 もう一つ印象に残ったのは、バトル終了後にゲームを振り返る「感想戦」をする人が多いこと。その理由についてあるプレーヤーは、「初対面で何も無い状態からコミュニケーションを取るのは難しいかも知れないが、イベントで同じテーブルに座っているなら“ポケモンカード”という共通の話題があるので、自然と盛り上がれる」と教えてくれました。 また、練習で参加した『ジムバトル』の会場には“何度も戦っていくうちに対戦相手と知り合いになり、そのまま友達になった”という人も多くいました。ポケモンカードの活動を通じ、リアルかつ自然な出会いが生まれていることが、人気の理由の一つかもしれません。