大人もハマるポケモンカードゲーム 初心者が大会挑戦でブームの理由を探ってみた
記者:大会に初めて出場するので、勝てるデッキをカスタマイズしてくれませんか。 店員:わかりました。 快く答えてくれたのは、ポケカの大会に出場経験がある店員の吉川啓太さん。
吉川:私は“やるべきことがハッキリしているデッキ”をおすすめします。自分の得意な型を貫けるかどうかが勝敗に大きく関わるため、反省もしやすくおすすめです。 吉川さんが提案したくれたのが、得意な展開に持っていくことさえできれば、ワザを使いやすく、シンプルな立ち回りで攻めやすいといわれている『ルギア』のデッキです。
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■店舗の『ジムバトル』で武者修行 初心者が勝つチャンスも
デッキをそろえてからは、終業後に練習を重ねていきました。休日にはポケモンカードゲームが公式に認めた店舗で定期的に開催されている大会『ジムバトル』にも参加。 『ジムバトル』では、記者が“初心者であること”を伝えても他のプレーヤーが優しく対応してくれるため、緊張しつつも大会の作法を覚えていくことができました。挑戦した3戦の結果は1勝2敗。初心者でも1勝することができました。 練習を重ねカードの知識が増えることで、デッキの構築力や数手先の推理力などが身につき、着実に成長していることを実感できました。また運も大きく戦況に影響するため、ポケカのプレイ歴に差があっても十分に勝つチャンスがあることを知り、大会でも1勝することを目標に本番に臨みました。
■全国からポケカプレーヤー3200人が集結
迎えた本番当日。世界大会の予選ということで会場には多くのポケモンファンが集まっていました。ポケモンカード部門には約3200人が出場するため、朝のエントリー受付には長い行列ができていました。 予選のルールは「最大10試合行い、2敗以内の選手が本戦に出場できる」。つまり3敗すると予選敗退となるため、3戦以内に1勝することが目標です。開始時間になるとテーブルに移動し、対戦選手と初めて対面します。
■初戦の相手は「同じタイプ」 勝敗の分かれ目は…?
1回戦の対戦選手は、群馬県から来たというポケカ歴2年の大学生。ゲームが進んでいくと、なんと記者と同じデッキタイプだと判明しました。同じカードが核になっているため、「何がしたいのか」がお互いにわかった状態で試合が進んでいきます。 「先攻有利」と言われるポケカ。しかし先攻・後攻を決めるじゃんけんで記者は負けてしまいました。相手選手がそのアドバンテージをいかして、強力な効果を持つ 『ルギア』の『VSTARパワー』を発動し順調に盤面を組み立てていきます。記者も1ターン遅れで同じように『VSTARパワー』を発動、必死に追いかける展開が続きました。