【速報】日本の名目GDP初の600兆円超え
内閣府が15日発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値で名目GDPが前期比1.8%増で、年率換算すると7.4%増でした。実額にすると607.9兆円となり、初めて600兆円を超えました。名目GDPの600兆円越えは2015年に当時の安倍晋三総理大臣が目標として打ち出したもので、9年かけて実現した形です。日本の名目GDPは1992年度に500兆円を超えましたが、バブル崩壊後の低成長が続いた影響で600兆円を超えるまで32年間かかりました。 また、物価変動の影響を除いた実質GDPは前期比0.8%増、年率換算で3.1 %増でした。プラス成長は2四半期ぶり。前期に大きなマイナス要因となっていたダイハツ工業などの生産・出荷停止が解消し、新車販売が回復したことがプラス成長を押し上げました。 内需では個人消費は前期比1.0%増で5四半期ぶりのプラスとなりました。自動車販売が回復したことが大きく影響しました。また設備投資は0.9%増となりました。設備投資に含まれるトラックなどの商用車が回復したことが影響したとみられます。 外需では、輸出が前期比1.4%増となりました。自動車輸出が回復したのが主な要因です。輸入は1.7%増でした、業務用コンピューターなどが増えています。