「語学スクール」市場1797億円、コロナ禍後の回復鈍く~リスキリング、海外留学の増加が今後のカギに~
リスキリング、海外留学の増加が今後のカギに
今回の調査で、コロナ禍で縮小した「語学スクール」の市場規模の回復が進んでいないことがわかった。2023年の日本人留学生数は6万4421人で、コロナ禍前2019年の83%にとどまった(一般社団法人海外留学協議会調べ、JAOS会員である留学事業者40社が対象)ことや、円安や物価高の影響で渡航が抑制され、語学学習の需要が鈍ったままであることが背景にありそうだ。今後は安価な学習アプリや無料で閲覧できるSNSの充実もスクール利用者の減少に拍車をかける懸念がある。 一方で、今年10月より雇用保険から支給される教育訓練給付金の給付率が、受講費用の最大70%から80%に引き上げられる。公的支援の手厚さがリスキリングを含めた学習機会の増加につながれば、市場規模は2019年度並みに回復していくだろう。