渡部、真鍋の両スラッガーが不発も広陵出身バッテリーの活躍で大阪商業大が勝ち点獲得 【関西六大学】
大阪商業大が大阪学院大に連勝で勝ち点を獲得。8回裏に一死満塁から7番・菊地柚(4年=尽誠学園)の中犠飛で挙げた1点を守り切った。 【一覧】2024年 大阪商業大野球部 新入生 この日の大阪商業大はスタメン10人中4人が広陵出身。今秋のドラフト上位候補である渡部聖弥(4年)は4番中堅、高校通算64本塁打の実績を引っ提げて入学してきた真鍋慧(1年)は2番指名打者でそれぞれ出場した。 しかし、渡部、真鍋ともに無安打。「打ち気になってしまって、体の重心が前に行ってしまっているのが原因。しっかり修正していきたいと思います」と渡部は反省点を口にした。 6日の1回戦では5打数2安打2打点と活躍した真鍋にもこの日は快音が聞かれず。それでも7回裏の第4打席でライトポール際にファールを打つなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。 「打球が違う。フライが上がったら、なかなか落ちてこない」と富山陽一監督も認める大器。次節ではその打棒を発揮することができるだろうか。 期待の強打者が不発だった分、勝利に貢献したのが福島孔聖(3年)と蜷川大(3年)の広陵バッテリーだ。2試合連続の先発となった福島孔は1回表の二死満塁のピンチを凌ぐと、伸びのあるストレートを武器に5回を投げ、2安打2四球9奪三振で無失点。無失点ながらもピンチを作って3回途中で降板となった前日の悔しさを晴らす好投だった。 6回からは安定感のある右横手投げの鈴木豪太(3年=東海大静岡翔洋)に継投。蜷川の好リードもあり、4回を無失点に抑えて、チームに勝利をもたらした。 広陵の中井哲之監督は大阪商業大出身。富山監督は大学の2学年下の後輩だ。こうした縁もあり、広陵から多くの有力選手が大阪商業大に進学している。リーグ戦5連覇、そして初の日本一を目指す大阪商業大にとって、広陵出身選手の活躍は不可欠だ。