京都絞り工芸館 巨大几帳展 葛飾北斎の傑作を「絞り染め」で再現 京都市中京区
江戸時代の代表的な浮世絵師・葛飾北斎の傑作を、日本の伝統的な染織技術「絞り染め」を用いて再現された巨大な几帳が、京都市中京区の京都絞り工芸館で公開されています。葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」を丹後ちりめんのシルク生地を用いて再現した大作は、高さ3m、幅6.5mにも及び、デザインや絞り染めといった56の工程を経て制作されました。波しぶきが1つ1つ細かく表現されていたり、波や船などは、それぞれ異なる絞り方をされていたりと、丁寧に仕上がっていながらも、荒れ狂う大波の迫力が鮮やかに再現されています。このほか、北斎の「赤富士」を題材にした几帳も展示されていて、横線のしわが出るような絞り染めによって雲が立体的に表現されています。この展示は12月24日まで行われます。