古本屋になりまへんか? 古書店開業講座の参加者募集。初心者も歓迎/大阪
仲良く共存共栄めざす古書業界
商売敵が増えることにもなりかねない開業支援セミナーを、なぜ古書組合が開くのか。 「古書業界はみんな、仲がいい。新しい会員が商売敵になるなんて考えていません。会員が増えると本も増えるので、むしろ新しい仲間は大歓迎なんです」(黒岡さん) 新刊本流通には版元と書店を結ぶ取次会社が存在するが、古書店は自力で古書を調達しなければいけない。個別の顧客からの買い取りでは量が限られ、テーマに沿った品ぞろえがむずかしい。 そこで、会員たちは「市会」(いちかい)と呼ばれる古書入札会を定期開催。会員限定で、落札すれば、安定した品ぞろえを実現できる方式だ。会員が増える分だけ出品数が増え、さまざまなジャンルの逸品を入手できる可能性が広がる。この市会参加が、古書店成功のカギとなっている。 古書会館は市会の開催場所であり、講座終了後、希望者を対象に、市会会場の見学会も予定している。 「古書店を開業する手続きや本の値段の付け方から、本の発送方法、即売会で要領よく本を並べる方法まで、講座でなんでも教えます。興味があれば、参加してください」(黒岡さん) 開催は19日午後1時~3時、定員150人、参加無料。参加希望者は、氏名、住所、連絡先電話番号、参加人数、古書店主への質問(任意)を記入のうえ、はがき、FAX(06・6767・8387)、Eメール(kosho@jade.dti.ne.jp)で、古書組合へ申し込みを。締め切りは17日。問い合わせは古書組合(06・6767・8380)まで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)