【毎日書評】「集中力」が続く、途切れない。睡眠の質を高める8つのコツ
集中力を高めるための睡眠のポイント
著者いわく、集中力を高めるための睡眠のポイントは6つあるそうです。 1.大人は平均8時間以上の睡眠が必要 日中の脳の働きを活性化するには、「平均8時間以上(7時間30分~9時間)」の睡眠時間を確保することが重要だということ。 2.22時に寝て、7時に起きる 人間の脳と体には「朝起きて、日中に活動し、夜は眠る」という機能が備わっています(「概日リズム(サーカディアンリズム)」)。これは、ホルモンの分泌、内臓の働き、自律神経など、人間が生命を保持するための大切な機能。 具体的には、「22時に寝て、7時に起きる」(22時だと遅い場合は、21時に寝て6時に起きることを目標にする)習慣をつけると、脳は本来持っている、いちばんよい働きをしてくれるようです。 3.17、18時以降のカフェインはNG、アルコールは就寝3時間前まで コーヒー、紅茶、日本茶、コーラ飲料、チョコレートなどに含まれているカフェインには覚醒効果(目覚まし効果)があるため、日中は集中力を高めてくれます。 しかし就寝前にとりすぎると、睡眠の質を下げてしまうことに。そのため、「17、18時以降(少なくとも就寝2時間前以降)」はとらないようにしたほうがいいようです。 4.寝る前の3時間は、パソコン、スマホ、テレビを見ない 液晶が発する「ブルーライト」には脳を覚醒させる作用があるため、見続けていると概日リズムを乱すおそれがあります。 つまり就寝前にスマホなどの画面を見ることは、脳に「覚醒しろ」「注意しろ」「起きろ」と命じているのと同じ。そのため寝る3時間前からは見ないようにするべき。 5.部屋を暗くして寝る 夜になって脳内に眠くなる物質「メラトニン」が放出されると、そののち「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンは、骨、筋肉、臓器、血液など、すべての細胞をつくる指令を出しているそう。 しかしメラトニンは光を浴びると減少するため、寝室の照明が明るすぎると分泌が抑えられてしまいます。そこで、暗くして就寝することを意識したほうがよいのです。 6.寝支度を整えて「よし、寝よう」と脳にいい聞かせる テレビをつけたまま寝てしまったりしたら、脳は十分に休めません。そのため、寝落ちしたりしないで寝支度を整え、「よし、寝よう」と自分にいい聞かせ、脳をオフに切り替えることが大切。(238ページより) 集中力は誰にでも発揮でき、何歳からでも高めることができる能力だと著者は断言しています。そこで、もし集中力のなさにお悩みなら、本書を参考にしながら脳のしくみを理解し、集中力アップを目指してみるべきかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: アスコム
印南敦史