“5度目の正直”石破茂氏に決定 派閥の影響どこまで? 大波乱の自民党総裁選【政治ジャーナリスト・二木啓孝さん解説①】
史上最多・9人が立候補した自民党総裁選。石破茂氏(67)と高市早苗氏(63)、小泉進次郎氏(43)による三つどもえの戦いとなりました。 1回目の投票で過半数を獲得した候補者はおらず、石破氏と高市氏の上位2人による決選投票にもつれ込み、新総裁には石破氏が選ばれました。 自民党新総裁に石破茂氏 解散総選挙はいつ? 争点は「政治とカネ問題」と「旧統一教会問題」か【政治ジャーナリスト・二木啓孝さん解説②】 今回の総裁選について、政治ジャーナリストの二木啓孝(ふたつき・ひろたか)さんの解説です。
麻生氏・岸田氏・菅氏はどう動いた? 「突破力の高市よりも、安定の石破」
二木さん: 決選投票前は、高市さんが勝つんじゃないかという見方が大半でした。我々はどうしてもグループ・派閥で見てしまいますが、ある意味、“自由投票”になったのがこの結果だと思います。 まず、麻生氏・岸田氏・菅氏の3人がどう動いたかを見ていきます。 岸田氏と菅氏のグループが石破氏についた一方で、麻生氏の47人と安倍氏のグループ89人は高市氏につくということで、こちらの方が強いと思われていました。 ところが21票の差をつけて石破氏が新総裁に選ばれました。 発表直後に石破陣営の責任者に電話で聞いたところ、強いて言えば『麻生氏の神通力が切れた』ことと『高市氏の突破する力よりも、安定と穏健の石破氏を求めたのでは』ということでした。 また、さらに前回の総裁選でともに戦った小泉氏・石破氏・河野氏による「小石河」連合が復活した可能性もあります。 最後は、個人の自由意志が働いて、このような結果になったのではないでしょうか。
5度目の正直 石破氏はどんな人? キャンディーズ“ファンクラブ番号”は1ケタ カレー大好き
石破氏は鳥取県出身。料理好きな一面もあり、得意なメニューはカレーなんだそうです。 有名な話ですが熱心なキャンディーズファンで、ファンクラブ会員番号が1ケタだと自慢しているのを聞いたことがあります。 自民党の幹事長、防衛大臣・農林水産大臣・地方創生担当大臣などを歴任。 “5度目の正直”ということで今回の総裁選を「最後の挑戦」と位置づけていました。 現在67歳で次は70歳になってしまう。正直言って最後なんですね。陣営の中でも『5度挑戦したからいいじゃないか』と言われたものの、世代交代がどんどん進んできていることもあり『どうしても勝ちたい』という意欲を示していました。 (『newsおかえり』2024年9月27日放送分より)