「甘い入りとクローズをしていたら上にはいけない」東京V城福監督、21年ぶり5発快勝で連勝も厳しい表情
◆明治安田J1リーグ▽第17節 東京V5―3札幌(2日・味の素スタジアム) 3試合が行われ、東京Vが5―3で札幌を下し、今季2度目の2連勝を飾った。FW木村勇大(23)と染野唯月(22)のパリ五輪世代のストライカーがそろって2得点を決めて、チームはJ1では2003年5月17日の京都戦(5〇2)以来の5得点をマークした。 2人の若きストライカーがゴールショーの主役だった。前半10分。FW木村が自ら獲得したPKをゴール左に決めて先制すると、負けじとFW染野が1―1の同32分に右足のシュートをゴール左へ決めた。その後も1得点ずつを加えて5―3で勝利し、今季最多&J1では21年ぶりの5得点で今季2度目の2連勝。京都から期限付きで加入した今季16試合で8得点の木村は「ずっと試合に出続けて自信がついたのが大きい」と成長の要因を明かし、6点目の染野も「チームで一番点を取りたいですし、毎試合取りたい」とうなずいた。 経験豊富な監督対決も制した。この日の両チームを指揮したのはJ1では日本人最年長の城福浩監督(63)と、J1最年長のペトロヴィッチ監督(66)だった。東京Vに軍配が上がったが、後半1分と終了間際の失点シーンに城福監督は「甘い入りとクローズをしていたら上にはいけない。勝ったからこそ肝に銘じないといけない」と厳しい表情。若い選手たちを率いて、成長していく。(後藤 亮太)
報知新聞社